さて、続けて更新していきますね。いよいよ、このジョジョブログで一番取り上げたいところまで来ました。現在、朝の4時28分。さぁ、何時に書き終わるか。
まず、僕がジョジョの奇妙な冒険が好きなのは、主人公たちや敵たちの心の葛藤をとてもわかりやすく、説明されているということです。
この25話では、名前から分かるように、スパイスガールという、トリッシュのスタンドが発現するであろうことは、予想できるのですが、始まりの時点ではただの女の子。ボスの娘であるという以外は、とても普通の女の子です。
それでは、トリッシュの心の内側に分け入ってみましょう。
でも、叫んだり、
あのブローチよりも早く動いたら、
先に私が殺されてしまうわ。
ジョルノたちには気の毒だけど私には何もできない。
そして、ブローチの次に襲われるのは私。
隠れなくては。
今、このすきにクローゼットに入って。
あ、これは、リクライニングシートのスイッチ。
押すだけでシートの背もたれが電動で後ろの倒れていくわ。
多分あいつはブローチよりもシートの動きを先に襲うはず。
そのすきにブローチを拾ってコックピットまで。
でも、ダメだわ。そんなこと、私にできっこない。
とてつもなく危険なことだわ。
やっぱり、クローゼットに隠れるのよ。
期せずして、リクライニングのボタンを押してしまうトリッシュ。それに反応してスタンドが突進して、シートを壊していきます。
でも、やるしかない。
コックピットまでがら空きになった!
やっと、決心がついたトリッシュですが、まだ不安がいっぱいです。
ゆっくり動くのよ、中国人のする太極拳の動きのように。
ブローチまではたったの2メートルばかしの距離よ。
この、こういうセリフ回しが大好きです。
リクライニングシートを動かしたのにもかかわらず、トリッシュの汗に反応してスタンドが足に絡みつきます。
やっぱり、テントウムシなんかほうっておくべきだった。
余計なことはやめておくべきだった。
スタンドが攻撃してきた、その瞬間、トリッシュの靴がぐにゃりとなって脱げ落ちます。
横から、声が聞こえました。
さぁ、そのブローチを拾って。
とうとう出現しました。スパイスガール。しゃべるんですね。スパイスガール。あぁ、そういえば、キングクリムゾンが出現した時も、ブチャラティは本体としゃべっているのではなく、キングクリムゾンとしゃべっていましたね。こんなところでも遺伝ですか。
あぁ、今回は書きどころが多すぎて、記事を書くの時間がかかりすぎますね。今の時点で、休憩をはさみながら6時を超えてしまいました。
~
そのブローチを拾ってください。
あなたは自分でそう決めている。
ジョルノの左手を守ると、すでに
決心している。
迷いは弱さにつながります。
~
これです。これです。これぞ、ジョジョ。起承転結の中の起承転結の中のさらに起承転結。
テントウムシを拾うか拾わないかの葛藤も、このスパイスガールの言葉にすべてかかってきているという天才的なストーリー。自分自身と話しながらも、優しく諭すスパイスガール。
本当は、みんな、こういう後押しをされたいんですよ。
実は、やるべきことが分かっていて、でも、批判されたり、自分にリスクがあるとわかっていると足がすくんでしまいます。でも、その先に大いなる見返りがあると思ったなら、絶対にやるべきです。
このトリッシュの場合だと、おそらく、今、テントウムシを拾わないと、味方全員死亡は確定で、今、道を切り開けるのはトリッシュだけです。でも、こんな切羽詰まった状況では、そんなこと考えられるわけがなくて、おどおどしているだけ。
そんなときに、背中を押されたら、体が勝手に動いてしまうでしょうね。
トリッシュはテントウムシを拾いました。その決意に敬意を表します。
ここで、あかされるスパイスガールの能力。あらゆる物体を柔らかくする能力です。
重要なのは、トリッシュ。
ブローチを拾ったその迷いを吹っ切った固い決意です。
やわらかいということはダイヤモンドよりも壊れない。
これも、本当に、ありとあらゆる小説よりもセリフが巧みです。堅い決意と柔らくする能力。両極端にありながら、それは、すべてを貫き通す。しかも、ダイヤモンドは壊れないのに、それよりも壊れないという、第4部へのオマージュ的なセリフ。これ以上な完ぺきなセリフ回しありますか?
置時計を柔らかくして、秒針の動きを追い続けるスタンド。そのすきにスパイスガールがパイプでゆっくり、スタンドに押し付けて、細切れにしていきました。
さて、後半はどうなるのか。明日もお楽しみに。to be continued
現在6時30分です。あぁ、本当に何時間かかっているんだ。15分間のレビューを書くのに2時間も。
でもね、この2時間という時間。以前は、ゲームをやることだけにかけていたんですよ。いや、2時間以上です。これも、自分を高めるための時間だと思えば、なんてことはありません。