人間はいつでもやり直せる。
僕は、昔、家族の人生を変えるほどの失敗をしてしまった。
結婚詐欺にあって、600万円もの借金を作ってしまったのだ。
そんな、自分を鼓舞し続けてくれたのは、ジョジョであった。
作者の荒木飛呂彦先生は、僕のことなど知る由もない。
多くのファンはジョジョの物語のファンであり、ジョジョたちの生き方のファンではないはずだ。
しかし、ジョジョは、人生の教科書のようにところどころで、記憶とともに現れ、アドバイスをしてくれている。
僕は、荒木飛呂彦先生が、いつか、そういう苦しい思いをして、自分の作品によって生きる力を取り戻せる人が
いると、信じて描き続けてくれていると勝手に想像している。
だから、ジョジョと荒木飛呂彦先生は人生の師であり、いつか、お礼をしないといけないと思っている。
僕が、特に好きなのは、アバッキオの人生。
すべての職業の中で警官とギャングという、完全なる正反対の立場になった。
アバッキオのしかし、熱い魂は変わっていないのだ。
僕は、運が悪いと思っていた。
しかし、そんなものは、人と比べるからいけないのであって、人には、人の苦しみや喜びがあるのだけれど、
普通の人は、他人のそれを知らない。言わないし、聞かない。
だから、表面上のいい車を持っているとか、子宝に恵まれているとか、そういうことしか、わからないのだ。
だから、自分らしく生きればいい。
頑張っても、結果が出ないなら、仕方がない。頑張っているんだから。
真実に向かっていけばいいだけだ。
そう、アバッキオと、その同僚の警官のように。