保護された僕は、すぐに会社をクビになったわけではなく、会社に残るか、辞めるかの決断を迫られた。
一応、休職の扱いの中で。
続けるのにも、メリットデメリットはある。
メリットは超一流会社なので、在籍さえしていれば、給料はもらえる。
昇進はほとんど見込めないかもしれないが、年収300万くらいにはなるだろう。
続けるデメリットは、逃げ出した社員というレッテルを生涯張られ続けるということだ。
責任ある、仕事はさせてもらえないだろう。白い目で見られるだろう。
其れには耐えられなかった。
僕はやめる決断をした。
今思えば、辞めなければよかったと思う。
しかし、ここが納得ポイントなのである。
今でも、辞めなければと思っているっていうことは、そこに納得していないからだ。
納得していないから、落ち込む。
もし、辞めていなければ、今貰っている給料との差がおそらく、20年の間に1億円くらいあるんじゃないか。計算するとそうなる。
そう思うと、夜も寝られないのだ。